おデブでも毎日楽しみ隊!~かっか奮闘記~

このブログは投稿主のかっか(かなりのデブ)が世界のおデブに鼻で笑ってもらうために日々をさらけ出すドMのようなブログである・・・

【自動二輪免許取得シリーズ】第4話、4時間目

f:id:kakka2480:20200829103802j:plain

教習時に装着するプロテクター

皆さんごきげんよう、かっかでございます。

自動二輪免許取得シリーズは早くも4話目に突入し、第1段階の教習も約半分となる4時間目になりました。

 

今回の教習では、これまでに練習をしてきた一本橋スラローム、S字、クランクを前半にて練習し、後半は坂道発進の練習を行いました。

今回の教習で第1段階で教わるコースは全て制覇したことになります、早い笑

 

自動車学校で自動車などの教習を受けたことがある人はご存じかと思いますが、バイク教習でも坂道発進はあります。

手順的には自動車とさほど変わりません。

バイクの場合は車と違いサイドブレーキパーキングブレーキ)がありませんので、代わりに右足のリアブレーキを使用してから坂道発進を行います。

 

わたくしが通っている教習所での坂道発進の方法は以下の通りです。

・坂道のコースへ進入し、上り坂の途中で停止する(停止前にギアを1速に入れておく)

・前輪ブレーキと後輪ブレーキをしっかり掛けた状態で発進確認。

・後輪ブレーキをしっかり掛けた状態で右手の前輪ブレーキを離す。

 ※この時しっかり後輪ブレーキがかかっていないとバイクが後退するので注意。

・右手でアクセルを軽くふかしながらゆっくりとクラッチを繋ぐ。

・バイクが前に進み始めたら後輪ブレーキを離して発進。

・坂道を登り切って平たんになったところですかさず2速にシフトアップ

・下り坂に差し掛かったら前輪と後輪のブレーキを使用して速度を調整(10km/h程)

・下り切ったら加速して3速にシフトアップ

 

という流れで坂道発進を行います。

注意点としては、停止する前にあらかじめギアを1速に入れておくことです。

これは教習所ごとに1速に入れるタイミングが違うかもしれませんので、教習所の教官の指示に従って1速に入れるようにしてください。

場所によっては坂道で完全に停止した後に1速に入れて発進確認、という場所もあるかと思いますので、教官の指示に従うようにしましょう。

今回ご紹介している方法はあくまでわたくしが通っている自動車学校での方法となりますので、参考程度にと思って読んでいただければ幸いです。

 

2つ目の注意点は、発進する前の確認は平地での発進と同様にミラーと目視で左右と後方の安全を確認した後に発進することです。

この確認が不十分であった場合や確認を忘れていた場合、検定は失格となります。

 

自動車との坂道発進の違いは、サイドブレーキを使用できないことくらいでほかの手順はほとんど同じですので、自動車で坂道発進を経験したことがある人はペダルやシフト、クラッチの操作が問題なければ特に難しく感じることはないかと思います。

 

個人的な坂道発進の感想ですが、車の場合はサイドブレーキを使用したり、教官によってはサイドブレーキを使用せずにフットブレーキから素早くアクセルに足を踏みかえて、自動車が下がらないように素早く半クラッチ、と速さと正確性を求める操作を要求されることがあります。

わたくしが自動車の教習を受けた際がまさにそのパターンで、同じく教習を受けている人からは坂道発進が一番苦手という声が続出していました。

 

一方、バイクの場合は坂道で停止してから発進をするまで右足で後輪ブレーキはずっと掛けたままの状態であるため、しっかりとブレーキがかかっていればまず後ろに下がってしまうという事はありません。

更に、右足でブレーキを踏みながら右手でアクセルを吹かし、ゆっくりと左手のクラッチレバーを離しながら半クラッチが出来るため自動車ほどの素早い動作などは要求されません。

 

なので坂道発進に関しては自動車よりもバイクのほうがはるかに楽だと思いました。

 

バイクで坂道発進を問題なく走行するコツとしては、停止した時に後輪ブレーキをいつも以上に力強く踏んでしっかりとかけておくことです。

バイクのブレーキは前輪ブレーキのほうが強くかかるようになっており、後輪ブレーキはさほど強くありません。

なので、バイクの調子によっては平地でブレーキをかけている感覚で同じように坂道で停止すると、ブレーキの利きが弱く後退してしまう場合があります。

なので上り坂で停止して右手の前輪ブレーキを離す前にもう一段階強くしっかりと後輪ブレーキをかけておくことが必要です。

簡単にいうと、坂道発進の時には右足で力いっぱいブレーキを踏んどけば問題なし、という事です笑

 

ブレーキが甘く、坂道でバイクが後退するとバランスを崩して転倒しやすいので、安全のためにも後輪ブレーキはしっかりと踏んで力強くかけておきましょう。

安全確認をする際も坂道で後ろを目視確認するので、バランスが崩れやすかったり、目視確認をした際に右足のブレーキを踏んでいる力が一瞬弱くなり後退しやすくなりますので、右足の後輪ブレーキを意識しながらしっかりとバランスを保ちつつ発進前の安全確認を実施しましょう。

 

坂道は発進さえしてしまえは後は登り切ってシフトアップしてブレーキをかけながら下るだけなので特に難しい場所はありません。

下る際の注意としては速度をしっかりと減速していないと検定で減点されてしまったりする場合があるので前後のブレーキをかけて減速するようにしましょう。

ただし、あまりに減速しすぎると次はエンストをしてしまうので、減速する際はエンストしないぎりぎりの速度で下る必要があります。

 

わたくしの教習所では下り坂でクラッチを操作することはダメだと言われたので、常にエンストするかしないかぎりぎりの速度で下り坂を通過するようにしています。

 

ここで余談ですが、下り坂でクラッチの使用がだめだと言われた理由、分かりますか?

現在マニュアル車で自動車の教習を受けていたり、バイク教習を受けていたり、普段からマニュアル車に載っている人はなんとなく分かるかもしれません。

 

下り坂でクラッチ操作(主にクラッチを切った状態で坂道を下ること)がだめだといわれる理由は、エンジンブレーキが全く使用できないため減速をする手段がブレーキだけとなってしまう事と、坂道を下っている途中でブレーキをかけながらクラッチを切ってしまうとブレーキの制動力が急に強くなり急減速して転倒するリスクがかなり高くなる事、下り坂でブレーキを使用する前にクラッチを切るとエンジンブレーキが使用できないためかなりの速度が出てしまうことが主な理由です。

 

1つずつ細かに解説していきます。

まず1つ目の減速をする手段がブレーキだけになってしまう、という事は一見すると減速しているから当たり前と思われるかもしれません。

しかし、自動車やバイクなどのエンジンは、アクセルを離すと勝手にエンジンの回転数が落ちて、それに伴い速度も落ちていくエンジンブレーキという特性があります。

エンジンブレーキAT車よりもMT車のほうが効きが良く、減速しやすいと言われています。

また、減速する力がどれくらいかというのはギアによって変わってきます。

1速や2速だとエンジンブレーキの効きも強く、結構減速しますし、5速などでは原則をするのですが、1速ほど大きな減速力はありません。

 

では、なぜエンジンブレーキを使用しないことが良くないことなのか。

自動車学校の坂道発進で使用する坂道は全然長くないので、厳密にいえばブレーキだけでも問題なく減速する事が出来ます。

しかし、実際に公道を走ると何キロ気も及ぶ急な長い下り坂というのはありますし、緩くて長い下り坂やそんなに長くないけど結構急な下り坂というのもたくさんあります。

 

そんな場所でエンジンブレーキを使用せずにブレーキの制動力だけで減速をしていると、はじめのうちは問題なく減速できるのですが、長い時間ブレーキを使用し続けていると次第にブレーキに熱が入ってしまい、最終的にブレーキが全く効かなくなるフェードという現象に見舞われます。

こうなってしまったら止まる手段はもうないに等しく、成す術がありません。

そんな事態を防ぐために下り坂ではクラッチを切らずにエンジンブレーキも活用しながらブレーキで減速するという事を学んでいくのです。

 

2つ目の下り坂でブレーキをかけながらクラッチを切ると、ブレーキの制動力が急に強くなり急減速して転倒するリスクが高くなる、という事ですが、バイクの教習で坂道発進をした人や自動車で坂道発進をして下り坂で思わずクラッチを切ってしまったという体験をした人はピンとくるかもしれません。

 

バイクや自動車はギアを入れた状態で走行し、アクセルを戻しても減速しながら前に進み続けます。これを惰性と言います。ダセェではありません、惰性です笑

つまり、下り坂でブレーキを使用して減速している時もこのダセェ・・・惰性が働いているためブレーキの制動力がちょっとだけ弱くなっています。

そんな状態でエンストしそうだからといきなりクラッチを切ってしまったら、ブレーキをかけている強さは変わらないのに、惰性で前に進もうとする力が全くなくなり、ブレーキの本来の性能が発揮されてしまいます。

徐行しているときに普段減速しているようなブレーキの踏み方をしたことがある人は知っていると思いますが、ブレーキの制動力は本当に強いです。

なのでエンジンの惰性がない状態では普段通りにブレーキを使ったつもりでも急ブレーキになってしまったり思った以上に減速したりします。

自動車の場合はこうなっても「あ~、びっくりしたぁ」だけで済むのですが、バイクの場合はさらに制動力が強くなるのでいきなりバランスを崩して転倒するリスクがかなり高くなります。

 

3つ目の坂道を下り始めた時にクラッチを切るとエンジンブレーキが使えず加速してしまうという内容ですが、理由的には1つ目とほとんど同じです。

 

これは自動車学校に通っている人で教習時間に余裕がある人は教官に許可をもらって是非体験していただきたいのですが、ブレーキを使用しない状態でギアを1速または2速に入れたまま下る場合と、同じ条件でクラッチを切って下り坂を下るのとでは速度の出方にかなりの差があります。

教習所のような短い坂道でも、クラッチを切ったまま下り坂に向かうと想像以上の速度が出るためかなりの恐怖心が生まれます。

 

ギアを入れたまま下ると、急な坂道でもそんなに急にスピードが高くなるという事はないのですが、クラッチを切った状態では速度を抑える術が何もないまま下り坂を下るので、下り始めた直後からかなりの勢いでスピードが出るようになります。

 

以上の事から、下り坂でクラッチを切る、クラッチ操作をするという事は教習所では禁止、となっています。

 

実際に公道を走行する際には坂道が長い、坂道が途中で急になったという場合に臨機応変にギアを変えてエンジンブレーキを活用する必要があるので、適宜使用することになります。

極端な話、教習所では公道を安全に走るためのテクニックや基本を徹底的に教えてくれますが、はっきり言って公道で問題なく走れるような運転をしても検定で落とされることがあります。

公道では事故にならないように安全に走行できることが求められますが、教習所ではそれ以前に検定に合格する運転が求められます。

公道では教習所で習った内容の応用を生かす場面がたくさんありますので、教習所の検定に合格したから絶対に大丈夫という事はありません。

逆を言えば教習所で苦手な場所、不安なところをそのまま克服せずに合格してしまった場合、公道でも同じような場面でスムーズに運転できなかったり、最悪の場合事故やトラブルになってしまうので、教習所でしっかり基本を覚えた後に不安な個所、苦手なコースを克服できるようにしましょう。

 

さて、そんなこんなでお話が教習の内容と少しそれてしまいましたが、途中でゲリラ豪雨に見舞われてしまった4時間目の教習も無事に終了する事が出来ました。

終了後に教官からは「1段階目ですること全部終わった、あとの半分どうしよう・・・(´・ω・`)」と愚痴をこぼされましたが、頑張れとだけ伝えました笑

 

初めて通う自動車学校ですが、4時間目の終わりともなると教官や同じくバイク教習を受ける人たちと結構仲良くなって話すことが多くなり、教官には気軽にアドバイスを貰ったり気になることはその都度質問したりしています。

また、同じバイク教習を受けている人とはどこが苦手だ、バイクの操作ここが良くわからないといった愚痴の言い合いからお互い得意な場所でのアドバイスなど意見交換や雑談を楽しんでいます。

 

1人ぼっちで入校して、最後まで教官以外とは絡むことなく卒業するかもなぁと思っていたので今は教習所に通うのがとても楽しく思えています。

 

次の教習からは卒検で回るコースを回って覚えていく、という事になりました。

教官曰く、他の教習生よりも3倍以上のスピードでコースをクリアしてるし、覚えて行ってると言われましたが、自分のバイクセンスが良いのではなくこの自動車学校の教官たちが自分に対してだけやたらとスパルタなだけだというのと教習生と話して知りました笑

 

確かに自分に対してスパルタな教官が他の教習生を教えているときには「え、なんか俺の時と違うくね?」と思ったり、ある時は教官に「他の人こんなに難しいことクリアしてるんすね」と言ったときには「いや、普通しないしコースの練習で手いっぱいだからこんなことしてる時間なんてないよ」と言われたので、スパルタな上に完全に遊ばれているという事を知りました笑

 

しかし、そんな熱心(?)な教官たちの指導のおかげで1時間目よりはるかにバイクを乗りこなせるようになったし、苦手な場所もスムーズにクリアできるようになったのは確かです。

アドバイスや指導も理不尽なものでなく、かなり的確なのでとても分かりやすく、なぜそのように指導するのかという理由についてもしっかりと教えてくれるので、頭と体でバイクのことが理解できてきているのでとても楽しいです。

また、教習所の教官はスパルタなだけあってバイクのテクニックもかなりのものであり、お手本走行の時や一緒に発した際前を走行してくれた時は思わず見とれるくらいのうまさでした。

 

個人的にも厳しいなぁとは思っておらず、教官のアドバイスとお手本走行で自分の走りがだんだん良くなっていくのがとても楽しくて、気が付いたら1時間の教習があっという間に終わっています。

 

現在バイク教習に通っていて教官が厳しいなぁとか、難しいこと要求されているなぁと感じて挫折しそうになっている人は、ちょっとだけ視点を変えて考えてみてはいかがでしょうか。

よほど悪質な教官でない限り、教習生に要求していることは公道をバイクで走るために必要なもの、自分の命を守るために必要なテクニックだと思います。

厳しさの裏側には自分の安全や命を思ってくれる優しさがあると思えば、教習所の教習もやりがいが生まれると思います。

 

また、苦手なところなどは教官に積極的にアドバイスを貰ったり質問をしたりして徹底的に練習することも必要です。

最初は上手くいかずに辞めたいと思うかもしれませんが、練習を繰り返して克服できた時の達成感はとても素晴らしいものです。

わたくしもスラロームが大の苦手でしたし、最初は転倒やエンストこそないものの失敗ばかりでしたが、集中して練習を繰り返したおかげで今では最初よりはるかにスムーズにクリアできるようになりました。

 

わたくしと同じように現在バイク教習を受けている人、一緒に卒業目指して頑張りましょう!